’24 3/25 「吉田松陰著作選 留魂録・幽囚録・回顧録」(奈良本 辰也著/講談社学術文庫)を読んで

この正月に司馬遼太郎の「花神」を一気に読んだんです。幕末・明治維新を舞台に長州(山口県)出身の大村益次郎を主人公にした歴史小説です。これが面白くて、またあの時代にあれだけの人材を輩出した長州・萩、特に松下村塾と吉田松陰に興味が起こりこの本を読み始めました。
内容としては、当時の日本がどうあるべきかについての吉田松陰の自説や、ペリーの黒船にアメリカに連れて行ってくれるよう頼むため乗り込んだとき(結局追い返される)の回顧録ほか書簡など。
学術書に近い感じで、とても難しかったです。基本のところで吉田松陰について知りたいときは、この本ではなく解説された本を読んだほうがいいでしょう。
萩には一度行ったことがありますが、「知ってるつもり」というのは何にでもありますね。行く前まで日本海側にある町だとは思いもよりませんでした。でもだからこそ往時をしのばせるいい雰囲気が残っているのでしょう。
ああ萩はまた行きたいな。