’24 3/22 你去哪儿? どちらまで?

20年前に中国にいたときに学んだ語学学校(各大学内にあります、ただし無試験で誰でも入れます)のテキストは、内容は正直古臭いのですが、でもそこに味があり面白いと思ったものです。

外国人が対象のため文化比較のような内容もあり、「你去哪儿?」(どこに行くんですか?)というのは中国では挨拶として使わるが実際にどこに行くかを聞いている訳ではない、だがこの言葉を西洋人に言うとプライバシーの詮索だと気を悪くするだろう。というような話がありました。
日本でも「どちらまで?」「ちょっとそこまで」というのは一種の挨拶ですしね。まあ中には本当にどこに行くか詮索している人もいるとは思いますが(笑)
テキストでこれを読んだときに「本当に欧米の人は”Where are you going to?と聞かれたらムッとするのだろうか?」と思ったのですが、これが面白いことに最近読んだエッセイ”Eat Pray Love”の中でバリ島にそういう挨拶があって、それは欧米ではちょっと・・・ということが書かれてあって、「へ~本当に西洋人の感覚だと詮索されている感じるんだ」と20年ぶりに引っかかりがクリアになる思いで面白かったです。また同時にバリ島のその挨拶の文化は東・東南アジアの、もしかすると稲作をする地域に共通の文化なのかなと感じました。

他では「(你)吃饭了吗?」というのも挨拶ですね。意味は「ご飯食べた?」です。
この言い方は日本ではしないですね。これも面白い。
韓国の人もよくパムモゴッソ?という言葉を交わしますね。それから台湾でも台湾語のジャバァボエ?は同じ意味で挨拶と聞きます。
すごく親しければいいですが、もし日本語で「ご飯食べましたか?」って聞かれたら多分色々考えますね(笑)
でも、挨拶として定型化しているにしても相手がご飯食べたかどうかを気にかけるというのは、もともとは思いやりのある気持ちから来ているものと想像ができます。