2か国語を勉強すること

2か国語の外国語を勉強するメリット・デメリット

もしも外国語を2か国語(またはそれ以上)を喋れるとしたら、それは素敵なことではないですか。
おこがましくも僕も英語と中国語ともに日常会話はできるので日本語を入れた三か国語でトリリンガルと言っています。(そこに大阪弁も入れてクワドリンガルと名乗ることもあります(笑)ベタで失礼!)

(母語を入れて)3か国語以上を話せる人には色んなタイプがいると思います。
実際には、帰国子女やハーフの人でもともと2か国語を話せていて加えて他の外国語を習得するケースも多いように想像しますが、日本にいて学習で外国語を2か国語以上学習することのいいところや問題点を考えてみたいと思います。

メリット

■ 相乗効果は大きい
僕が中国語を勉強するようになって気づいた面白いことは、(低いレベルではありましたが)英語のリスニングも合わせてよくなっているところでした。
言語が違っていても外国語は外国語ということで、日本語とは違う発音(=口の使い方が違う)の言葉を話したり聞いたりすることで、外国語自体をキャッチする能力が上がるのだと考えています。

友人に父親が日本人、母親が台湾人のハーフの女性がいましたが、彼女は英語のリスニング力も高かったんです。もちろん子供の頃から英会話教室などでレッスンを受けるなどしていたかもしれませんが、それ以上のところで感覚の鋭さを僕は感じていました。やはり小さい頃から多言語が話される環境にいると、脳のそういう分野が鍛えられるのではないでしょうか。

あとはインド人の同僚がいたのですが、驚くほど日本語がうまかったんです、来日して3,4年ですよ。
イントネーションが日本語らしくてとてもきれいでした。彼は兄弟も優秀でアメリカかカナダで専門的な仕事に就いているようですから教育環境も良かったのかもしれません。ただやはりインドという多言語の国家で育って外国語の感覚が鋭いのではないかと思っています。

音声だけではなく違った言語の文法を学ぶことで、文章の成り立ちを把握する力が上がるのではないかとも思います。

これらは、学ぶその二か国語がどの言語であっても同じ効果があると思っています。ただ言語の組み合わせによって違った色んな相乗効果があるでしょうね。

■飽きがこない
外国語の勉強はゴールがないところがあって一生勉強のようなものです。だからその学習過程を楽しむのがいいのですが、特になかなか伸びが感じられない時は嫌になったり飽きてくることはあると思います。
正直に言うと僕もしょっちゅうあります(笑)

そこである外国語の勉強に疲れときはもう一外国語を勉強する、というようなサイクルにすれば、ずっと飽きずに二か国語(以上)の勉強が続けられると思いませんか?
・・・実際はそんな単純ではないでしょうが(;^_^A

■視野が広がる/視点が増える
これは当然の話ですが、外国語を勉強すればその文化も一緒に勉強することになりますから、複数すればそれだけ知識的な視野が広がったり物を見る視点が増えることになります。
これはどの言語を選ぶかによって違ってくると思います。

中国語で言うと、僕の場合は日本語自体の理解も深まりました。日本語では漢字が大きなウェイトを占めていますから、中国語や漢字の成り立ちを学ぶことで日本語自体の成り立ちに気づくことがあります。

また例えば、英語で法律などの公式な文章になるほどラテン語由来の単語が増えると聞いたことあります。ということはラテン語系のフランス語やイタリア語を勉強すれば英語のそういった難しい文章の理解も深まるのではないかと想像します。

これはあくまで僕個人の場合ですが、英語以外はアジアの言語にしてよかったと考えています。日本はアジアの一国で日本人はアジア人です。アジアの理解を深めることは、日本を理解することでもあると考えています。

デメリット

■時間がかかる
単純に!二か国語を勉強するということは、二倍の時間と労力が必要です。

話はちょっと逸れますが、プロ野球関連のYouTube動画をよく見るんですが、スイッチヒッター(投手に合わせて右打席と左打席を使い分ける)の歴代の名選手が「人より練習量が二倍になるから大変だ」と言っていて、プロのレベルで倍の練習量って相当だろうなぁと敬意を持って聞いていました。レベルはともかくとして、これはそのまま多言語学習と同じですよね。話はまたそれますが大谷選手はスイッチヒッターではなく投打の二刀流ですがそれもすさまじいですね。。

外国語学習はただでさえある程度のレベルに到達するのにも時間がかかります。それを2か国語以上で継続できるのかどうか。基本的には、仕事や学業で必要があるか、または外国語学習が好きな人になってくるのかと思います。
また、中国語で言うと日本語の単語とかなり共通したものがあるので、ゼロから単語を覚えないといけないということがないんです。もしゼロから覚える言語なら僕は挫折せず続けられたのか。。

■どちらも中途半端になる可能性がある
僕もそうだと言われてしまえばそうかもしれないのですが、、
一兎を追えば二兎とも逃してしまう危険性は十分にあります。

それから頭の中でこんがらがることもあるのでしょうか?
中国にいたときに仲のいいスウェーデン人の友人がいました。彼女は中国語を学びながら他の欧米の学生と英語とフランス語で話をしていました、それでもって母語はスウェーデン語です。何の言葉を話しているかこんがらがる、ような愚痴をよく言っていました。今考えると、一番慣れ親しんだ母語を使う機会がなくて気分が落ちていたことがあったかもしれません。

結局は個々人で目指すところや目的が何なのかで判断するところになるでしょう。

僕はちょこっとかじる程度にスペイン語と韓国語を勉強したことがあります。やっぱり時間や労力のところで、長続きしませんでした。。
実をいうと今タイ語にも興味があるのですが、でもその経験から今は気持ちを抑えています。(笑)