’24 3/21 「十角館の殺人」(綾辻行人:作)を読んで

時代の空気を感じました。
想像で感じるその時代以上に、「空気」で感じる時代はその時代に生きた人しか分からないのかなと思います。

ごくごく普通にどこでも男はタバコを吸って、携帯電話はなくて、インターネットはなくて等々。

ミステリー小説はごくごくたまに読みます。宮部みゆき、東野圭吾、赤川次郎、高村薫など各々1,2冊読んだ程度でしょうか。
ただシャーロック・ホームズは大好きで、全作品を日本語訳+原書で読んでいます。これについてはまた別途書きたいです。
あとは40代で読み始めた、江戸川乱歩も面白くて主要な作品は全て読みました。
シャーロック・ホームズや江戸川乱歩といえば小学校の図書館にもシリーズがありましたが当時はまったく興味がなく、それ以来子供向けなど勘違いしてきました。まさかこんなに面白いとは。
「出会い」は人生のいつ訪れるのか分からないものですね。

さてこの40年近く前に書かれた小説をなぜ今読もうとしたのかですが、
・あるバーに行ったときにマスターが、驚いたことに京大出身の方で、京大を目指した理由が京大出の推理小説作家が好きだったからと聞いて興味を持った。(僕自身は京大とか想像もできない大学の出です😅)
・本屋に行くと平積みしてあったので。こんな昔の本が今でも平積みしてあるのは面白いに違いないと思った。
・うちの兄が推理小説ファンで昔本棚に並べていたことを思い出して懐かしくなった。

読んでみて実際に面白かったです。これを20代で書き上げるのはすごいことです。
そして当時の時代の空気を感じて清々しい気持ちになりました。