今年受験した日本語教育の2試験について、正直もう少し忘れているところもありますが・・自分へのメモとしてふり返っておきます。
試験概要
① 日本語教育能力検定試験
試験日:10月27日(日)
願書受付期間:7月1日~7月31日
受験料:17,000円
試験時間:試験Ⅰ(9:50~11:40)試験Ⅱ聴解(12:50~13:45)試験Ⅲ(エッセイ含む)(14:25~16:40)
問題冊子の持ち帰り:可
【メモ】
歴史があるため試験情報は多い。3年分の過去問をやったが今回の試験の難易度は通年通りだと思う。ただ聴解のみは個人的には難易度高めだった印象。エッセイ問題に足をすくわれた。重要用語「フォーカス・オン・フォーム」関連の3用語の意味をすべて説明できる必要があった。選択式問題を念頭に置いていて「だいたい」で覚えている用語も少なくなく、やはり重要用語については意味を理解をしておく必要があると感じた。
② 日本語教員試験(国家試験)
試験日:11月17日(日)
願書受付期間:8月1日 ~ 9月6日
受験料:18,900円(基礎・応用すべて受験の場合)今年度については受験料分の収入印紙を購入する必要があった。
試験時間:基礎(10:00~12:00)応用(聴解)(13:20~14:10)応用(14:50~16:30)
問題冊子の持ち帰り:不可
【メモ】
今回、基礎試験が合格基準の8割を取るにはかなり難しかった。全体的には日本語教育能力検定試験と比較すると問題の難易度は低く感じた。さらにエッセイ問題もなし。そのため検定試験の対策をしていれば十分対応できると考える。ただし基礎試験に次回以降も難易度の調整が入らない場合は(合格基準点が高いので)綿密に勉強しないと通過は難しい可能性あり。
聴解問題は今回、別会場で聞き取れない問題があった模様。自分の受験会場は問題なかったものの、試験開始前に受験生を前にしての音声の事前確認がなかったのは驚いた。(外国語試験で音声ありの試験をこれまで何十回と受けてきたが事前チェックがない試験はこれが初めてだった・・・)最初音声が低すぎたがすぐ調整し試験自体には影響なし。
聴解試験の開始前の案内で、「後でまとめてマークする時間はありません」と案内があったが実際には問題の音声が終わって10分ほど時間があった。ただ、問題ごとマークする余裕もあるのでそうした方がよい。
試験Ⅱから試験Ⅲの間の休憩時間は30分で、そこには試験回収の時間が含まれている為、トイレ休憩としても時間がかなり少ない。ここに苦情があったようなので来年度はおそらく休憩時間の見直しがあると思われる。
使用教材
- 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版 ヒューマンアカデミー(通称:赤本)
- 日本語教育能力検定試験 合格問題集 第3版 ヒューマンアカデミー
- 日本語教育能力検定試験 対策問題集 アルク
- 日本語教員試験 対策用語集 アルク
- 日本語教師をめざす人のための スモールステップで学ぶ 音声 スリーエーネットワーク
- 日本語教師をめざす人のための スモールステップで学ぶ 文法 スリーエーネットワーク
- 過去問(令和3、4、5年)3年分
勉強方法・来年度に向けて
今年2月ごろにぼちぼちと赤本を読み始めた。初受験でかつ「日本語」の勉強はしたことがなかったので何から手をつけるのがいいかさっぱり分からず定番教科書ということで赤本を読むことから始めた。一日2,3ページと少しづつ読んでいったが、試験範囲が広くかなり時間がかかった。それから過去問をさらっと見てみたが全然解ける感じがしなかったので、もう一回読むことにした。今度は2回目だし時間短縮の為さらっと程度で。それでも(はっきりした時期は覚えていないが)結局7月いっぱいぐらいまでかかった。本当はがっつり勉強する意欲がなく先延ばしにしたのが正直なところ。けっきょく赤本から始めるのは遠回りとなり、ちゃんとした試験対策としては時間的にここで遅れた。
他の合格者さんの受験情報を見ると、半年とか数か月?!で合格というものが目についたが、それ自体の信憑性は疑わないまでも、まず日本語文法の知識は必要でそれも含めてゼロから半年で受かるとは思わないほうがよく、1年(一週間で10時間ぐらいとして500時間か)は見ておいた方がよいと個人的には思う。
今自分が考える勉強の進め方としては、
1.日本語文法をしっかり押さえる
教材は自分に合うものでよいが、例えば自分が買った「日本語教師をめざす人のための スモールステップで学ぶ 文法」などで文法問題に苦手意識がなければぐっと合格に近づくと思う。
2.音声
「日本語教師をめざす人のための スモールステップで学ぶ 音声」はよい教材と思う。あとは音声については特にYouTubeの日本語教師の方のチャンネルを有効に活用すべき。
3.用語集
1,2がある程度進んだら用語集を読むのがいい。自分が使った「日本語教員試験 対策用語集」はよいと思う。
4.過去問および問題集
ここで実際の問題形式を見る。売られている過去問については、解説がないことに注意。ただしネットに試験内容を解説されている方々がいるのでそれを参考にできる。ただ、それでもまだその解説を理解すること自体が難しいと思う。そこで「日本語教育能力検定試験 対策問題集」などの問題集をするがいいかと思う。他にもいい教材はあると思うし、赤本の問題集「日本語教育能力検定試験 合格問題集 第3版」もあるが、これもちょっと解説が難しいかなという感じ。
合格体験記を見ると中にはほとんど赤本だけで合格しました。というものあったが、そもそも文法の知識があったかよほど理解力が高い人だと思う。赤本はすべてを網羅していて全体を見たり、不明部分を調べることには使えるが、個人的には通し読みに効果があったとは思えない。